周りに染まらない私の頑固な黒髪

大学生になったら挑戦したいこと。トリコレの温感ヘッドスパトリートメントをお試しした私の口コミ!

それは髪を染めることではないだろうか。

一部の自由な校風の高校では髪を染めるのも自由であっただろう。しかし多くの高校では髪染めは校則違反である。

私の通っていた高校ももちろん髪染めは許されておらず、面白みのない真っ黒な髪色で3年間を過ごした。

そして私は晴れて大学生になった。

制服からの解放。だだっ広いキャンパス。サークルの勧誘をしてくる先輩たちはとても輝いて見え、何より鮮やかに輝く髪色から目が離せなかった。

大学生活も落ち着いてきた頃、いよいよ髪を染める決意を固めた私は小洒落た美容院を予約した。

髪染めが得意な美容師が多いと口コミで話題の店だった。大学生になりたてほやほやの私は場違い感を覚えつつ店内で足を踏み入れた。

シャンプーの香りが漂う店内にはお洒落な洋楽が流れ様々な髪型や髪色をした人間が大勢いた。真っ黒の髪が逆に浮いて見えるほどだ。

指定された席に座り担当者にカラーのお願いをする。希望の色を問われた私はとりあえず先輩からおすすめされたミルクベージュと答えた。

高校生時代から夢を見ていた髪染めがいよいよ叶う。どんな仕上がりになるのだろうか。わくわくしながら担当者に身を委ねた。

数時間経ち担当者の「お疲れ様でした」という声が聞こえた。仕上がりを確認しよう。夢が叶う瞬間である。恐る恐る目を開けた。新しい私が生まれる!

しかし目の前にいるその子の髪は、今まで散々見てきた黒と変わりない色だった。店内に来たときと全く変化がない。

どういうことか担当者に確認してみる。どうやら私の髪は一本一本の毛が太く、しかも黒の色素が他の人より多く入っているらしい。

そのため、一回の髪染めではほとんど色が入らず見た目の変化もないに等しいようだった。

今日で新しい私に生まれ変わる!と思い込んでいた私にとって、今までと全く変化のない黒髪を見て私は落ち込んだ。

それ以降、何度か髪染めに挑戦したものの私の黒髪が他の色に変わることはなかった。

悲しさもあったものの最近はこの黒い髪も好きになってきた。

頑固な黒い髪も私らしいなと思いながら今日も私は他の色に染まらない髪を纏って生きている。